名将のもとには名参謀あり

チーム畑風

2009年01月29日 08:40

野球チームにおいて、キャプテンはチームをまとめる役。
いわば船の舵をとる船長さんです。
キャプテンのリーダーシップいかんで、チームが浮上するか沈没するかが決まると言っても過言ではありません。
お元気ですか?金子耕弐です。嘘です!すいません、畑ちがいの畑人です。

大学生の頃、私は仲間同士で野球チームを作りました。
言い出しっぺだったこともあり、キャプテンには私が就きました。
小さい頃から大好きだった野球。
少年野球から、中学、高校と野球に打ち込みました。
だから大学で作った野球チームでは純粋に野球を楽しみたいと思っていました。
しかし結果から言うと、この野球チームではツライ思い出しかありません。

このチームはサークルの後輩とともに立ち上げ、メンバーも学内から貼紙などで集めました。
こうして集まったメンバーは十数人。
最初は休み時間にキャッチボールとかノックなどをしていましたが、時間が経つにつれて試合がしたいという声が多くなりました。
しかしメンバーはみんな大学生です。講義の時間割も違えば、ほとんどのメンバーがアルバイトなどをしています。とにかく何をするにも時間が合いません。
試合をするために絶対に必要なもの。それは場所と相手です。
場所さえあれば、相手は結構簡単に見つかります。しかしメンバーの時間すら合わない大学生チームは、ここでいきなり壁にぶち当たることになったのです。

キャプテンである私は、この状況でリーダーシップを発揮するどころか、メンバーの勝手気ままな主張に流されるばかり…
そんな煮え切らない私を見て、副キャプテンだった後輩が言いました。

…僕がやりましょうか?

参謀がリーダーに“降板”を告げる一言でした。
私はホントに自分が情けなかった。
何が情けなかったって、自分にはこんな“名参謀”がいながら、それに気づくこともなく、ただただ独り相撲をとっていたのです。完全にリーダーシップというものを間違えていたと思うし、責任感だけで自分自身を潰していました。

「名将のもとには名参謀あり」

私は、自分の参謀をうまく動かせるリーダーこそが名将だと思うのです。
良い人間関係を築き、そのなかで自分に意見が言える参謀を据えることができる人。
参謀の適性を見抜き、その人に最も適するポスト(役割)を与えることのできる人。(=適材適所)

あなたのチームのリーダーは何でもひとりでやろうとしていませんか?
メンバーはそんなリーダーをほったらかしにして、自分の主張だけをしていませんか?
そういうチームは、リーダーの限界とともに存続の危機をむかえるかもしれません。

畑ちがいの畑人でした。

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